2021/03/26
三ヶ日の農家民宿coco-Rin
令和3年2月の後半のある日、浜松市北区三ヶ日まで足を伸ばしてきました。三ヶ日は言うまでもなくみかんで有名な場所ですが、みかんの関係の取材に行ったわけではありません。友人から「三ヶ日に農家民宿という面白い施設があるよ。」と聞いて、農家民宿という聞き慣れない言葉に非常に興味を覚えたのです。
まず農家民宿というものの定義なのですが、そもそも民宿というのは旅館業法に基づく簡易宿泊営業のことをいうのですが、その中で農林漁業者が営む新しい形の宿泊施設が農家民宿で、宿泊客が実際に農作業を体験させてもらうことができたり、その農家さんが作った作物などを食べさせてもらえる施設が農家民宿で、「緑ゆたかな農山漁村で自然が体験できる」と、都会の人などからの注目を集めているのだそうです。
普通の民家のようですがこの先がcoco-Rinです
さて、向かった農家民宿「coco-Rin」は、自然農法でみかんを作る農家さんが民家をセルフリノベーションをして、地元の子育てママさん達と協力をしながら営んでいて、こだわりの食材を使った食事や収穫体験などのイベントが楽しめます。場所は三ヶ日協働センターの近くですが、ちょっと分かりにくいので地図でよく確かめてから行かれることをお勧めいたします。
農業体験用?素敵なカマドです
安心なお野菜が中心のランチ!美味しかったです
私達はランチを予約して伺ったのですが、自家製の酵母で発酵させたパンやオーガニックで生産されたお野菜等、こだわりの食材を使ったお料理はどれもとても優しいお味で、食べているだけでほっこりとした気分になれました。すべて美味しく食べさせていただきました。
接客もとてもあたたかく、まるで友人の家に遊びに来たかのような雰囲気です。スタッフの方が屋号の説明をしてくださったのですが、「coco-Rin」という名前は三ヶ日の辺りで使われる「ここにおりん」(ここにいなさい)という言葉が由来となっているそうです。1部屋1組で丁寧に対応してくれますので、こんなコロナの時代でも安心してゆっくりとくつろぐことができました。
取材に同行してくれた友人達も大満足です
パンを買うだけなら予約は要りません!売り切れに注意
というわけで、農家民宿という自分にとっては新鮮な施設を体験させていただいたのですが、実は筆者も老後を見据えた趣味として農業を勉強していまして、友人達とささやかな農園を共同管理しています。そのような経験の中でやはり感じているのは深刻な農業の衰退で、自分達の畑の周りも年々耕作放棄地が増えているのを悲しく思っていました。
そんな状況を少しでも改善していくための一つの方法として、これからこのような農家民宿のような動きが加速していくことを期待します。
農家民宿「coco-Rin」。お近くに足をお運びの際にはぜひご利用をされることをおすすめいたします。合掌
取材:浜松南部・湖西地区担当 生きがい特派員 丸山敬