2021/04/27
〈やいづ発〉FM島田の“はつらつシニアDJ”を聞いたことありますか?!
令和3年4月21日に、港さん、千草さんお二人に取材をさせていただいた。
高校を卒業するまでずっと焼津育ちだった私が、横浜に暮らして一番最初に感動したのがラジオ放送だった。
深夜0時〈TOKYOFM〉から、ジェット機の飛び立つ音の後“ミスターロンリー”が流れてきて、今は亡き城達也の「遠い地平線が消えて・・・・・」のナレーションが始まると、そこはもう四畳半の下宿ではなく、満天の星空の中だった。
SBS放送とNHK静岡しか入らない静岡エリアでは、それまで聞いたことのない洗練され都会ナイズされた心地よさにしばし心を奪われた事を今でも鮮明に覚えている。
時は移り今FM放送は地方の文化・情報を地域の皆さんにお伝えするツールとして地方FM局が花盛りだ。
その一つに「FM島田」が挙げられる。
そのパーソナリティの中になんと83歳と80歳のシニア世代を代表するお二人が頑張っています。
焼津市在住の演歌歌手、港八郎(83歳)さんと千草 かおり(80歳)さんの演歌ユニット「しんえがおスターズ」で、毎週金曜日の夜7時5分から35分までの30分番組。“やいづイイトコレポート”と“八郎・千草のうたの散歩道”を週替わりで放送しています。
そこで、今回は港八郎さんが営まれている焼津市の小川港に程近い場所にある、喫茶「珈門」内の「演歌塾」にお邪魔して、「FM島田」でDJを始められた経緯や熱い思いをお二人から伺いました。
「今から6年前にDJをやらせて頂くことになりましたが、私は元々少年の頃から歌が好きで演歌歌手として高校時代から静岡の舞台に立っていましたので、高校を卒業後に上京し本格的に歌手の道に進みました。東京の大きな舞台も踏み持ち歌も数曲頂き、こまどり姉妹さん始め多くの先輩方に育てて頂きましたが、父親が早世した事もあり夢半ばにて焼津に戻ることになりました。そして、当時の焼津市長の勧めで“新焼津音頭”を歌わせて頂くことになり、以来ずっと焼津の皆さんに応援してもらったのに恩返しをしていない事に気がつき、”やいづ親善大使“に任命された事を機会に、ラジオを通して焼津の良さを伝えていきたいと思った事がきっかけでした。」と港八郎(83歳)さん。
そして、 “やいづイイトコレポート”を主に担当されている千草 かおり(80歳)さんからは「中野焼津市長を始め、市内の社長さん達を訪ね焼津の良さを発信しています。今までの体験の集大成として自分の言葉で自然体で皆さんにお届けしています。」
又、“八郎・千草のうたの散歩道”では懐かしい昭和の歌謡曲が素敵なおしゃべりを交えながらお二人の歌声で届けられています。失礼ながらそのお歳には思えない若い歌声と円熟した節回しに魅了されます。そして元気を頂けます。
最後に、これから「しんえがおスターズ」として「FM島田」の電波を通して、どんなメッセージを送られたいのかその抱負を伺いました。
「これまでの人生体験から、”自分が何をもって何を伝えるか”を、”心の大切さ”を、”人を思いやることの大切さ”を、歌を唄いながら肉声で伝えたい。
又、戦争を体験した年寄りとして、今の若者たちに電波を通して何かを伝えられるのではないかと思っています」と港八郎さん。
「ブラジルとインドネシアの知人から“FM島田の放送聞いたわよ”という、便りが届きビックリしたのですが、これからは焼津市から更に広いエリアに向って、また、お年寄りだけでなくもっと若い世代の方たちとの交流を大切にして、歌や音楽の楽しさを伝えながら、大変な時代ですが前向きに生きてくための何かを発信していきたい。」と、千草かおりさんの熱い思いが伝わってきました。
◆【やいづイイトコレポート~今だけ、ここだけ、焼津だけ~(しんえがおスターズ)】
放送日は毎月第1・第3金曜日 19:05~19:35(毎月第2・第4金曜日は同じ時間帯に再放送があります)
ラジオはFM76.5。又、スマホやパソコンから「FM島田」で検索すると聞くことが出来ます。
関連リンク: 「FM島田」を聞くには・・・
取 材:生きがい特派員 宮島克実(中部地域担当)