2021/06/23
いつまでも脳を健康に!(認知症を知る・体験する・予防する)
令和3年度 しずおか健康長寿財団 生きがいサポート事業「 はつらつ生きがい講座」を、中高年者の健康増進、新たな生きがいづくりへのきっかけとなる知識修得の場として活用していただくために、県下東・中・西部で開催しています。東部会場である裾野市東西公民館で6月16日に、SOMPOひまわり生命保険株式会社 静岡マーケット開発支社しずおか健康づくりサポーター様 協力の下、「いつまでも脳を健康に”認知症を知る・体験する・予防する”」の講座に受講希望された25名の方が(コロナ禍のため受講者数制限)参加されました。
講義内容は、東京医科歯科大学脳統合機能研究センター認知症研究部門 特任教授 朝田隆先生監修の冊子「家族と考える 認知症ケアブック」を用いて太田元久講師が、わかりやすく丁寧に講義を行ってくださいました。
受講生が学んだ内容としては、①早期発見で認知症の進行と闘える時代になったこと。②認知症の基本的な知識を知り「老化による物忘れと認知症の違い」・「どのくらいの人が認知症になるのか」・「認知症になるとどのような症状が出るのか」・「認知症の種類別割合」を修得することが出来ました。また認知機能低下予防に取り組むことにより適切なケアで発症を防ぐ手段として、①運動の習慣をつける、②食事を改善する。③生活習慣病を改善する。④知的刺激を高める。⑤社会脳を高める等の知識修得とともに、知識機能低下予防に取組み日々の生活に笑顔が蘇った貴重な体験談を学び有意義な受講内容でした。
後半の部は、SOMPOひまわり生命保険株式会社様が用意して下さった脳内健康測定(脳の活動を見える化)装置のセンサーを額に装着し、受講生一人一人が神妙な面持ちで自分自身の脳の活動状態を測定しました。
脳は使い方に応じて活動する場所が決まっており、脳を使うとその場所の血流が一時的に増える。この血流の変化を光を使って測ることで脳がどのくらい活動したか分かる(活動計測)。これらの結果をパソコンやスマホを使って確認できるようになっています。
認知機能低下を早期発見し、自分自身の「脳力レベル」を知ることこそが認知症の進行と闘える時代にふさわしい私たちの取組ではないでしょうか。何もしないで放置すると軽度認知障害(MCI)の人が、5年目で40%が認知症になるそうですが、運動・食事の改善・脳のトレーニングなど適切なケアを行うことでその進行を遅らせるばかりか、なかには症状が改善し健常者に戻る例もあることを、この講習会で学ぶことが出来ました。
加齢とともに血管は老化し血流が悪くなりますが、血管を若返らせる最も効果的なのは食生活の改善や運動を日常に取り入れ血管を強くすることにより血流がよくなり全身の隅々まで酸素と栄養がいきわたり、さまざまな不調の改善が期待できるそうです。(脳の働きも活発に)
本日 受講された皆様は、食と運動には日々努力されている方が多く血管年齢は実年齢より若い人ばかりでした。
取 材:生きがい特派員 渡邊 英機(東部地域担当)