2025/03/03
まちなかぶらり散歩 「大井川の川越し史跡を訪ねて」
島田市博物館分館の見学からスタート
心配していた天候は日本列島に居座っていた寒気が緩み晴天に恵まれましたが、風が思いの他強く気温の割には寒く感じました。令和7年2月26日、40名余りの参加者と島田駅から出発しました。目的の川越し史跡まで往路はバスを利用し、向島西バス停で下車し、昔の町並みの面影が残る道をウォーキングし最初の目的地の「島田市博物館分館」に到着です。
博物館の学芸員の方からの説明に熱心に耳を傾ける参加者の皆さん
明治中期の日本家屋桜井家(登録有形文化財)にて郷土の歴史を語る民俗資料を展示されています。また海野光弘版画記念館において氏の作品を鑑賞することもできます。
分館内に展示された懐かしい昭和の生活の品々を見て回る参加者の皆さん
今年は「昭和百年」と言われています。昭和は遠くになりにけり…当時使用されていた農機具、日用品、戦時中に聞かれていたと思われるラジオ、足踏みのオルガン、今では聴くことが難しいレコード盤、ソノシート(今の若い人は知らないだろうな~)、黒電話だって見たことない人多いんじゃないかな?皆さん各々懐かしい思い出を語りながら、丁寧に見て回っていらっしゃいました。
川会所(川越しの料金を決めたり川札を売ったところ) 当時の様子を再現
「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」当時の人々の旅がいかに過酷であったか、人力で時には暴れる大井川を越さねばならないことを想像するにさぞ難儀であったことでしょう。学芸員さんの話では「いくら肩車されても、連台に乗っても、時にはずぶ濡れになってしまうこともあったでしょうね。」とのこと。いくら有能な川越人足と言えども自然相手ですものね。川札の値段はピンキリで、庶民はたいがい人足の肩車、お偉い方やお金持ちは連台(ランクによって値段は異なりますが)を利用して渡りました。
島田市博物館 本館常設展示・特別展示
島田宿、川越し、島田髷等が展示されています。東海道の宿場として当時大変賑わった様子や旅人のいでたち、三年に一度行われる島田大祭(帯まつり)の様子、筆者は女性であるので、島田髷の展示に興味を惹かれました。島田髷にはいろいろな種類があって魅力的です。女性陣でうん十年前の自身の結婚式の時の文金高島田の思い出話に花が咲きました。因みに島田大祭は今年10月中旬、島田髷まつりは9月第3日曜日だそうです。
川会所跡周辺の道沿いに並ぶ宿
博物館本館の見学を終え、道に並ぶ人足がいた宿を覗きながら島田駅までウオーキングです。途中「大井神社」に立ち寄り皆さん其々詣でていただいて解散となりました。まだまだ寒い中参加者の皆さん、最後までお疲れさまでした。
また違った季節にぶらっと散策に来ていただくのもよいかなと思いました。