2021/10/05
やいづ発「パロディー・笑刻家を訪ねて」
あなたが最後に大声で笑ったのはいつの事だったでしょうか。
コロナ社会に突入してはや2年、人と接する時には食事以外はいつもマスクして話する生活。ましてや大きな声で笑い合える日は、まだまだしばらく先になることと思いますが、ちょこっとだけクスクス笑ってみませんか。
今回はストレスいっぱいの皆様にちょこっとだけリラックスできるこんなギャラリーにご案内いたします。
こちらは焼津市上泉にある『ギャラリーくすくす』です。
日本で唯一“笑刻家”という肩書を持つ岩崎祐司氏(76歳)をお尋ねしました。
かれこれ30年彫り続けてきたというユーモアにとんだ作品が所狭しと展示されています。
岩崎氏はもともと街の自転車屋さんの二代目で、家業を継ぎながら持ち前の器用さから、最初は観音様を独学で彫り始め、一般的な彫刻も彫られていました。又、ユーモアや言葉遊びの世界にも造詣が深く、この二つのジャンルをコラボして創作活動を始めたのが“笑刻”という今までにない分野の作品創りでした。
「そんなバカな」のパロディーで「そんなバナナ」から始まり「あしたのジョー」のパロディーで「あたしのジョー」。コロナで亡くなった志村けんさんのギャグ「あい~ん」と「愛は勝つ」の合体パロディー「アインは勝つ」のバカ殿様。生前志村さんご本人もギャラリーにいらっしゃったようです。
これらの代表的な作品がホームページ『ギャラリーくすくす』からご覧になれます。
これまでに静岡県下を始め県外の美術館や企画展に出品され大好評を博してきましたが、この不思議なあったかな温もりを感じる“岩崎・くすくすワールド”に魅了されて遠方からも再三訪れる方がいらっしゃるようです。
更に岩崎氏はご自分の作品作りだけでなく、彫刻の楽しさを伝えたいと地域の公民館等で指導もされていて、「シニア世代の方の生きがいのひとつにぜひ彫刻刀を握って欲しいですね。最初は一人で始めるのは難しいので、公民館等の講座に参加して基礎を習得してから、魚のように平たい物から徐々に立体的な作品に挑戦されると愉しくなると思います」とアドバイスを頂きました。
コロナで外出もままならないご時世、ご自宅で彫刻にチャレンジしてみませんか。
又岩崎氏は「コロナ禍でみなさんうつうつとした日々を過ごされていると思いますので、ギャラリーに来られない地域の方々にも喜んで頂けるよう貸し出しも受け付けていますのでお気軽にお問い合わせください」とのメッセージも頂きましたのでお電話や下記のHPよりお尋ね下さい。
◆「ギャラリー くすくす」について
アクセス :JR東海道本線 藤枝駅南口から車で約15分
東名高速道路 大井川焼津藤枝スマートICから車で約5分
住所 :静岡県焼津市上泉1068 電話054-631-9696
関連リンク: ギャラリー くすくす
取 材:生きがい特派員 宮島 克実(中部地域担当)