2023/09/01
二刀流ならぬ三刀流? みんなが楽しいと私も楽しい!
伊豆半島の南西部の海岸に位置し、なまこ壁造りの建物など史跡も多くある町「松崎町」へ行ってきました。
多彩の趣味を持つ、松崎町在住の矢部芳治さんにお会いし楽しいお話を伺いました。
「松崎町へ戻ってきたのは22年前、60歳の時。当時、画廊喫茶があり絵を展示したところ『(町の文化協会から)絵を教えてほしい』と言われ教え始めた」と、矢部さんは当時を思い出しながら話してくれました。
長年趣味で絵画に打ち込み、初心者のための絵画教室の講師を務めています。教室は、新型コロナウイルスにより3年活動を中断し、今年再始動しました。
7月には、松崎町のギャラリーわかばで、教室に通う70歳代、80歳代の生徒の皆さんが自由なテーマで描いた水彩画の作品発表会を開きました。「ものを作る楽しみを味わってほしくて開きました」と話してくれました。
絵画に打ち込む一方で、骨董屋を経営。店内に一歩入るとまるで異空間、どことなく懐かしさを感じる日常生活でも使えそうな骨董品が、所狭しと並べられ、片隅に飾られた趣味で収集した形や色がとても素敵な「石」が、お店の雰囲気にピッタリで目を引きます。
「その日に会った出来事などを絵日記にしているよ」と、古美術台帳も兼ねた大切なノートを見せてくれました。ノートには思わず手に取ってみたくなるような骨董品が、その日の出来事と一緒に水彩画で描かれていました。
昼間は骨董屋、夕方になると「居酒屋の店主」。居酒屋の場は私にとって「哲学(人生)の書斎」と語り、時にはアコーディオンとキーボードを弾き、「一人で歌うより、みんなで大きな声で歌うほうが元気がでます」と「歌声のつどい」を開き、「みんなが楽しいと私も楽しい。人と会っているのが楽しい。楽しく過ごせるのが幸せ。上手い下手は関係ない、刺激を持ちながらやることが一番。家にこもっているのではなく、外に出ることが大切」と話してくれました。
健康づくり、生きがいづくりには、笑って楽しく活動することが大切と改めて感じました。矢部さん、楽しいお話と素敵な水彩画、ありがとうございました。
取 材:健康・生きがいづくり推進員 佐々木成子(東部地域担当)