2023/12/13
健康講座 認知症予防セミナー ~いつまでも脳を健康に~
戸田地区社会福祉協議会と沼津市老人クラブ連合会戸田支部の共催による健康講座「認知症予防セミナー ~いつまでも脳を健康に~」が、令和5年12月8日(金)戸田地区センター会議室にて開かれました。
「頭の働き・健康に関心のある方、ご一緒に参加しませんか」の呼びかけに、多くの方が参加しました。
司会の戸田地区社協 野田悦司さんから「今回の講座は、❝しずおか健康長寿財団のマッチングサイト❞を活用して、健康づくりサポーター企業の〖SOMPOひまわり生命保険株式会社〗さんのご協力により開催できました。講師は、SOMPOひまわり生命保険株式会社の井野 孝士郎さんです」と紹介がありました。
戸田地区社会福祉協議会会長 長島 勝さんから「企画委員会で検討し、最も関心の高かったのが認知症予防。このテーマでの講座をお願いする事となりました。認知症予防の講座を聞いて、いつまでも健康な脳を維持する努力をしましょう」とあいさつがあり、いよいよセミナー(講座)のスタートです。
マイクテストを聞いて、席に着いたご婦人(参加者)から「これはしっかり聞かなきゃ」「声が聞きとれない。もう少し大きくして」と声があり、聞く気十分です。
本日の認知症予防セミナーは、①認知症について知識を広めよう! ②認知症予防のワークを体験しよう! です。セミナー(講座)終了後に、認知症VR体験が予定されています。
講師の井野 孝士郎さんから「お話しする前に、体をほぐして」とSOMPOひまわり体操からスタート。次に「(認知症予防のお話なので)メモを取り内容を覚えておきましょう。後で、クイズがあるかもよ」とちょぴりドキドキさせていました。みなさんの緊張も和らいだところで、セミナー(講座)が始まりました。
「2025年には国民の3人に1人が65歳以上の高齢者となると予測され、介護社会問題が予想されます。このセミナー(講座)が、認知症を含め考える機会になれば・・・と思います」と語り、<老化による物忘れ>と<認知症>の違いへとお話が進みます。
「<老化による物忘れ>は、人の名前や物の名前を思い出せない、忘れているけどヒントがあれば『あっ‼と思い出す』のに対し、<認知症>は、物事を覚えていない、あったことをまるごと忘れ、ヒントがあっても思い出せない」と、講師の井野 孝士郎さんがお話しました。
「3人に1人は認知症になる可能性があると言われています。この会場へ来ている人もなるかも・・・他人事ではありません。改めて感じてもらえれば」との問いかけに、会場がザワザワ、みなさん「うん、うん」と頷いていました。
《周辺症状と中核症状》。セミナー(講座)が進むにつれ、聞きなれない言葉が出てきます。周辺症状は『暴力・暴言』『妄想』『徘徊』などが挙げられ、中核症状は『記憶障害』『理解力・判断力の障害』などが挙げられます。認知症の症状(行動)を聞くと「そうそう」と聞いたことのある症状(周辺症状・中核症状)と理解できます。
《軽度認知障害(MCI)は認知症予備軍》のお話では「普段は正常でも、時々こんな事はありませんか?ドキッとする方いらっしゃいますか?」と講師の井野さん。認知症予備軍かどうか5つの項目を各自チェック。ハラハラドキドキです。
「認知症は、運動・食事・脳のトレーニングで予防できます。日頃から体を動かしましょう。体を動かすことは、頭(脳)に良いです。有酸素運動がおすすめです」とアドバイスがありました。また、身近に感じる事柄もあり、みなさん真剣な表情で聞いていました。
ここでちょっと一休み?「メモを取っていましたか?思い出して。認知症になるとどのような症状が出るのかな?○○症状と○○症状」の問いかけに、70歳代女性の手が挙がり「周辺症状と中核症状」と回答。「正解です!」と力強く、講師の井野さん。メモの成果発揮かな。
次に「SOMPOひまわり生命保険株式会社〖認知症になる前が大事!〗の冊子の中の問題です。みなさん、この文書、1分間覚えてくださいね」と、講師の井野さん。みなさん無言で集中。
「は~い、みなさんおかしな言葉があったけど分かったかな」の問いかけに、間違いを声を出して答えていました。「サラッと流して読んだだけだと、誤りに気付かないで読めちゃうよね。みなさん素晴らしい」と、講師の井野さん。【開催】を【聞催】、【まわり】が【まりわ】と書かれていました。
最後に「意地悪なクイズです」と、講師の井野さんクイズ(超難度☆5)が始まりました。
私 井野の出身は○○県○○○○市 SOMPOひまわり生命は万が一の保障だけでなく、毎日の健康も応援する「○○○○企業」 〇の中の文字は? みなさん一斉に答えていました。
冊子の問題と、井野さんクイズをこなすみなさんの姿に、講師の井野さんは「みなさん、お話した事や見たことを覚えていますね。自分はまだまだ行けるな。と思っていただければ幸いです」とうれしい言葉を頂きました。
セミナー(講座)終了後には、認知症VR体験です。
【あなたはだあれ?】【家に帰れない】【財布はどこ?】の動画を、VRスコープを覘き込み疑似体験しました。題名を聞いただけで身近に起こりそうな出来事なので、何が起こるか想像できますね。
セミナー(講座)、認知症VR体験を終えたみなさんから、「話の内容、全くその通り」VR体験して「介護していたからわかる。そうだった」とか「全部分かった。よかったよぉ。ありがとう」の声が多く聞かれました。
〖SOMPOひまわり生命保険株式会社〗様から、認知症VR体験できるVRスコープを、戸田地区社会福祉協議会へご寄付頂きました。
誰もが歳を重ねるごとに、物忘れは起こり得ます。認知機能の低下を予防するためにも、大変有意義なセミナー(講座)となりました。
ありがとうございました。
取 材:健康・生きがいづくり推進員 佐々木成子(東部地域担当)