2023/09/12

健康長寿の秘訣~からだをつくる「たんぱく質とカルシウム」~

「はつらつ生きがい講座」東部会場 サンウエルぬまづ

 令和5年度生きがいサポート事業・はつらつ生きがい講座(前期) が、5月25日 「60歳からの栄養講座」、6月27日「熱中症予防と対策」、8月28日「健康長寿の秘訣~からだをつくるたんぱく質とカルシウム~」の内容で、東部会場サンウエルぬまづで開催されてきました。(公益)しずおか健康長寿財団が前期に東部会場で計画された最後の講座である8月28日には、近隣市町から沢山の受講者が参加され健康づくりのお話に真剣な面持ちで取組んでいました。
        

講師:吉原ゆみ様(森永乳業株式会社 栄養士・NPO食育インストラクター)

 第1部は、しずか健康づくりサポーターの森永乳業株式会社 栄養士・NPO食育インストラクターの吉原ゆみ講師が、フレイル・サルコペニア予防に必要な栄養についての お話をしてくださいました。
フレイルとかサルコペニアと言う言葉は、頻繁に耳に入って理解しているつもりでしたが、いざどのようなことか説明を求められると的確な説明が出ない私でした。
「フレイルには、筋力低下などが起きる「身体的フレイル」や、認知機能の低下や、 うつから起きる「精神・心理的フレイル」、歯や口の衰退から起きる「オーラルフレイル」、独居や閉じこもりを背景とした「社会的フレイル」などの要素が含まれていることを今回改めて思いだすことになりました。
 また、サルコペニアは、筋肉量の減少に伴って筋力や身体機能が低下している状態で、まさに私高齢者そのものです。
 このような状態に陥らないように吉原ゆみ先生は、①適度な運動を習慣づける。②バランスの良い食事を心がける。③外出や人と接する機会を増やす等の話の中からフレイル・サルコペニア予防のための食事に重点を置き お話をしてくださいました。
 講座を受けて私の目標設定は → ①たんぱく質1日摂取量80g、②カルシウム1日摂取量700㎎、③毎日適度の運動と社会参加を実践することです。 
                   

健康相談

 第2部では、健康相談、ロコモ度チェックが行なわれました。健康相談は、主にフレイル・サルコペニア予防に必要な 「たんぱく質、カルシウム、ビタミンD」を上手に摂取するための食べやすい食事の工夫や調理方法の工夫に話が盛り上がっていました。
                   

ロコモ度テスト体験会

 年代相応の移動能力を維持できているかのテストでは、両脚を使い10センチ高さの台から立ち上がれるかをチェックするテストと、椅子に座った姿勢で反動をつけずに片足で立ち上がり3秒間保持出来るかをチェックするテストを行いました。写真手前の江藤まゆみさん(89歳)は、軽々クリヤーしました。今日の受講にも敢えて自転車で参加されており 、ニュースポーツ「カローリング」にも毎月参加され適度な運動を実践しています。
            

骨密度検査

 骨や筋肉の量は、20~30代をピークに減少していきます。弱った骨や筋肉では、体の衰えを感じやすくなり、思うように動けない身体になってしまうため適度な運動と適切な栄養で骨と筋肉を丈夫に維持していくことが大切であると、第1部の講義で「ロコモ対策になる食生活」を学んだ受講生は、興味津々に自分の骨波形指標を見つめていました。昨年度行った骨ウエーブ測定結果に比べ 今回はDランク(昨年度はB・Cランクが多い)の人が多くコロナ感染症予防の関係で運動量が減少した影響も考えられます。

受講者同士で「楽しく おしゃべりタイム」

 受講者の皆さんは、ロコモ対策になる食生活の重要性を今回の講座でしっかりと学びました。一方 家を一歩出て大勢の人と触れ合い楽しくおしゃべりをすることも「社会的フレイル」の予防にも繋がり健康寿命延伸に大きな効果が得られると思っております。自分自身の努力によって要介護状態につながる可能性を少なくするために、ここで学んだ知識を日常生活に取り入れて頂き生活の質が充実したものになることを ”健康・生きがいづくり推進員”の一人として祈っております。

取  材:健康・生きがいづくり推進員  渡邊英機(東部地域担当)

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