2023/10/12
元気いっぱい!サロン&生きがいディサービス
令和5年9月21日(木)、東伊豆町の稲取地区ふれあいいきいきサロンへ向かう前に、東伊豆町社会福祉協議会へ立ち寄った所、職員の方から「生きがいディサービスで皆さん集まっているので、見学してみて」と声を掛けられました。
教室(部屋)を覗いてみると、皆さん楽しそうに先生に合わせて元気に体を動かしていました。手の運動、足の運動、体いっぱい使い声を出し、笑顔があふれていました。
体操が終わると次は、指先と頭の体操です。
10月のカレンダー作り。色をぬり、折り紙を貼り、アートの世界へ・・・。折り紙はお化けにコウモリ、そしてカボチャ?
10月はハロウィン、折り紙で飾られた「ハロウィンオリジナルカレンダー」。個性豊かで、見て楽しいカレンダーが出来上がりました。お家に飾るのが楽しみですね。
カレンダーが出来上がると、「語彙力穴埋め」12個の漢字から1字ずつ当てはめて、文書を成立させる問題(12問)。「イラスト推理計算」計算式が成立するようにイラスト数字を予想する問題(7問)など。それぞれ回答時間によって年代の目安がわかります。
80歳~94歳の方が脳トレに挑戦!皆さんの回答の速さには驚きました。50代~60代の回答時間です。
94歳になる高羽かず子さんは「町の『介護予防の拠点。健康づくり、体力づくりをしましょう』の呼びかけに68歳の時、初めて参加してから町の介護予防の教室にずっと参加しています。自営業をしていたので初めは、教室に通う時間がもったいないと思いましたが、今は続けていたから元気でいられる、続けられて幸せ」と話してくれました。
生きがいディサービスは、閉じこもり防止、友だちづくりなどを目的に、毎週火曜日と木曜日に健康福祉センターで開催しています。
午後から、東伊豆町の稲取地区ふれあいいきいきサロンへお邪魔しました。
「ふれあいいきいきサロンは介助なしで外出できるお年寄りの方が集まり、いろいろな趣味や軽い運動をしながら日中を過ごす憩いの場を地域の方々に提供するものです」(東伊豆町社会福祉協議会ホームページより抜粋)
受付をし、健康チェックを受けた70歳代~90歳代の参加者10名が、踊りや歌、そして加藤眞理先生によるストレッチを楽しみました。
先ずは踊り『金目の大将』と『あの子はだぁれ』・・・『金目の大将』???ちょっと聞いたことないけど?と思い、皆さんに伺ったところ「ご当地ソング!10年位前に作ったのよ」と教えていただきました。
金目(鯛)の優雅な泳ぎを想像させる「踊り」を、歌いながら楽しんでいました。
踊りの後は「歌」。ちょっぴりおしゃれな、ウクレレの演奏に合わせて「里の秋」「夕やけこやけ」を皆さんで熱唱です。
おなかの底から声を出し、ゆったりとした皆さんの歌声に、忘れていた情景が思い浮かんできました。ウクレレの音色もとても素敵でした。
いよいよ加藤眞理先生のストレッチの時間です。
「皆さん、肩こりあるよね。さすったり、叩いたり、血流をよくしてぇ。届かないところを無理にトントンすることはないのよ。ここをスリスリして~、体が温かくなってきたかなぁ」の言葉に、皆さん思い思いに笑顔でスリスリ。
「呼吸はしっかりできているかな?ふぅーって吐いてみて、吐きながら幾つまで数えられるかな。吸ってみて」「前傾姿勢の方が呼吸はしにくい、姿勢が悪くなると良いことはないですよぉ。転倒が多くなりますよ」「皆さん思い出して、ちょっと自分の体を癒してくださいね」と先生が話すと、皆さんの姿勢がシャッキ。
「筋肉を刺激するため、踏んばる体操を。筋力を維持していく事が必要です。筋力が少なくなってくると、歩幅が狭くなってきたり、股関節が固くなってきたり支える力が低下してきます。『無理せずつかまってちょっと屈伸運動してみましょう』」と先生はおっしゃり、「椅子に座ってスクワットをやってみましょう。覚えて帰ってよ~。思い出して家でやってよ~」と呼びかけ、「今できることを無理せずやりましょう。自分の生活が維持できていればいいのよ。年齢とともに股関節の硬さ、筋力の低下が出てくるのでね。食事も大切。筋肉を作る成分、タンパク質を摂ってね」と呼びかけました。皆さんは「うん、うんと頷き」、椅子に座ってスクワットを真剣に行っていました。
鈴木とし子さん(91歳)は「さすって血行を良くし、座って運動(スクワット)。今日は、膝が痛いから休もうと思ったけど、来てよかった。踊りも歌も体操も、全部楽しかった」と話してくれました。
生きがいディサービス、いきいきサロンの皆さんを見ていると、東伊豆町副町長 鈴木様が以前おっしゃった「体を動かし世代を超えて楽しむ。楽しんでもらうこと、それが介護予防につながっていく」のお言葉を思い出しました。
取 材:生きがい特派員 佐々木成子(東部地域担当)