2023/07/19

東伊豆町でワールドカップ開催! つけもの石deカーリング

参加者のみなさん

「つけもの石deカーリング・ワールドカップ」が令和5年7月9日(日)、東伊豆町立体育センターで開かれました。ワールドカップは2020年に第1回大会を行い、その後コロナ禍で自粛してきましたが、3年ぶりの第2回大会となりました。町内外から24チーム、72人が参加して熱戦が繰り広げられました。大会は鈴木副町長の始球式で開始しました。

6歳から87歳の参加者の中には、米国出身、仏蘭西出身の方もいて、仲間や家族とチームを組んで思ったところに進まない漬物石に悪戦苦闘しながら、予選リーグと決勝トーナメントを戦いました。

円(的)をめがけ・・・まっすぐ滑って~

漬物石に小さな車輪を付け、カーリングのストーンに見立てて、3人1組がチームとなり、7メートル先の円に向かって滑らせて得点を競います。円(的)の中に漬物石を残せば得点になります。漬物石(ストーン)は大・中・小の3種類。大きさによって漬物石(ストーン)の持ち点が違います。

円(的)をめがけて投球するも、まっすぐ進まない。思いもよらない方向に行ったり、勢い余って円(的)を大きく超えてしまったり、狙い通りに滑らない漬物石(ストーン)に悪戦苦闘、思うように得点できません。

円(的)をめがけ・・・

最高齢で参加した高崎沢江さん(87歳)にお話を伺うと「3年前にも参加し、今回もお誘いを受けて参加しました。2回目とはいえ、力の出し加減が難しい。漬物石が言うことを聞いてくれない。でも、そこが楽しい」ととびっきりの笑顔で話してくれました。

最年少で初めて参加した6歳のかいとくんは「初めてで楽しみ。お兄ちゃんが投げたストーンの後を投げる」と力強く答えてくれました。投げた後は「上手くいかなかったけど、おもしろかった」と兄弟で楽しそうに話してくれました。

狙いを定めて一発逆転  結果は・・・

町内の寺院にホームステイをしているフランスから来たマチスさん(21歳)は、ご住職様に「東伊豆町でワールドカップが行われるのでフランス代表で出場しよう」と誘われ参加。狙い通りに滑らない漬物石(ストーン)に「難しいけど、とても楽しい。1戦目は負けたけど2戦目は勝つように頑張る」と話し、
町内在住で米国出身のアレンさん(67歳)は「漬物石を使って面白いし、楽しい。でも、難しい。エキサイティング」と話してくれました。

両手で大事そうに漬物石のストーンを投げる人、大きく腕を前に真っすぐ投げる人、思い思いのフォームで投げ、得点を出すのに苦労しながらも、年齢問わず楽しめる競技に「漬物石がどこで曲がるかわからないところが楽しい」「慎重に投げるけど真っすぐ進まない。難しいけどそこが面白い」などの声が聞かれました。
円(的)の中央に近づけ高得点を得るのに苦労しながらも、チームで力を合わせて笑顔で楽しそうに取り組んでいました。


優勝「GO8」チーム

優勝は、看護師さんと大学生の「GO8」(ゴーヤ)チーム。ゴーヤが好きなので「GO8」としたそうです。「初めての参加で優勝。ビックリ!まさか優勝するとは」「楽しむために来て、リフレッシュもでき、そして優勝。うれしい!」金目鯛あり、持ちきれないほどの地場産品や手作りの布製のミニかぶとが贈られました。「みんなで勝ち取ったので、ミニかぶとは大切に飾っておきます」と笑顔で話してくれました。

このミニかぶとは、太田富雄さん(87歳)が作製。「優勝目指して頑張ってもらうよう、心を込めて作りました」と話してくれました。

優 勝 GO8(ゴーヤ)
準優勝 なかよしコンビ
3 位 KYY(ケイ・ワイ・ワイ)
    <余談です>
    『「K」は父の名前の頭文字「Y」は私の名前の頭文字「Y」は私の妻の
    名前の頭文字で前回は3位でした。今回は「K」が友人の名前の頭文字で
    3位でした。一番楽しんでいたチームかな。優勝?目指していたけど、準
    決勝で逆転負けしちゃった』と、楽し気に話してくれました。

実行委員会スタッフのみなさん

「つけもの石deカーリング」は、温暖な東伊豆でも氷上のスポーツカーリングを楽しみたいとの思いから、「高齢者だけでなく世代を超えて楽しめるスポーツを」と、町の介護予防事業として始まったニュースポーツです。

実行委員長の北川雅子さんは「カーリング競技を見て、温暖な東伊豆でも出来たらいいねということで考えました。夏でもできるスポーツ。子どもから高齢者まで誰でもできる簡単で楽しめるスポーツです。大会でコロナ禍で溜まっていたものを発散させてほしい」「今後は、町内各地区や学校などで体験会を行い普及を目指し、町内で盛り上げていき、よその地域にも出張体験会ができればと考えています」と話していました。

狙い通りに進まない漬物石に、あちこちでため息や歓声が上がった、勝っても負けてもみんな笑顔で楽しんだ大会でした。
「第3回 つけもの石deカーリング大会」が楽しみです。

取  材:健康・生きがいづくり推進員  佐々木成子(東部地域担当)

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