2023/05/29
東部地区 はつらつ生きがい講座「心身ともに健康でいるために」
管理栄養士 渡邊規恵講師(雪印ビーンスターク株式会社)は、県内全域で健康寿命延伸のための「骨の健康講座」「60歳からの栄養講座」や「離乳食支援講座」「妊産婦栄養指導」等に多忙な日々を送っておられます。令和5年5月25日「サンウエルぬまづ」での しずおか健康長寿財団 ・はつらつ生きがい講座は、60歳からの栄養 ”心身ともに健康でいるために” と題し、運動やクイズを交え75名の受講生に分かりやすく丁寧にお話してくださいました。
2022年度統計の日本人の健康寿命は、男性72.68歳、女性75.38歳と延伸されていますが、2019年の統計では669万人の人が要介護となっています。健康寿命の更なる延伸のためには「食生活」「運動」「生活習慣」の改善が大切となります。特に当講座で学んだことは、フレイル(身体的機能・認知機能低下)が健康な状態と要介護の間に位置し、フレイルを予防することで 介護が必要な状態になるのを避けることが出来 、健康寿命延伸に繋がるものと思われます。
フレイル予防のために積極的に摂取したい栄養素は、主にたんぱく質、ビタミンD、カルシウム、特にたんぱく質は、骨格・筋量や筋力など身体機能に大きく影響するため必要な分を食品から摂取しなければなりません。
次の10品目の食品の中から1日に7品目以上は摂取するように努めたいものです。60歳以上の男性で60g/日、女性は50g/日の推奨摂取量が掲げられています。
①サ(魚)、②ア(油)、③二(肉)、④ギ(牛乳)、⑤ヤ(野菜)、⑥カ(海藻)、(に) ⑦イ(芋)、 ⑧タ(卵)、⑨ダ(大豆)、⑩ク(果物)
おぼえ方 → サ・ア・二・ギ・ヤ・カ・(に)・イ・タ・ダ・ク (さあ にぎやかに いただく)
「高齢期は噛む力が弱いので唾液線を刺激するために食事前 唾液腺マッサージを行なうことで噛む力をつけることが出来、脳にも刺激を与え硬いものでも食べられるようになります」・・・当講座は、受講者の笑いを引き出し、お話の中にタイミングよく体を軽く動かす体操を交えた講義が続き、楽しく・無理なく健康知識を得ることが出来ました。また私たち高齢者は、食べすぎに注意して1日に2食で済ます機会が多くなりがちですが、1日に1食抜くと筋肉を作るたんぱく質の摂取量が不足してフレイルに繋がっていくことも今回の講座で理解することが出来ました。
東部地区 はつらつ生きがい講座に一度も欠席することもなく いつも最前列で受講して下さっている「ぬまづ・どちの会」仲良し4人(計345歳)は、この講座以外にもウォーキング・ニュースポーツ月例会・体操教室・歌唱会・各種講演会等へ参加され常に新しい知識を吸収し健康づくりに力を注いでいる仲良し4人組です。健康は他人に与えてもらうものでなく、自分自身の心の中に健康寿命を延ばすための努力が必要であります。この取組を長続きさせるために仲間を作り共に励まし合いながら知識修得と実践に取り組むかとが大切ではないでしょうか、4人の皆様の行動を見ていてこのように感じ取ることが出来ました。
次回東部地区「はつらつ生きがい講座」の開催は!
6月27日(火) 13:30~15:00 サンウエルぬまづ 2階第会議室
内容: 熱中症予防と対策 ~お食事のポイント~
皆様のご参加をお待ちしております。
※申込先 電話:054-253-4221(公益財団 しずおか健康長寿財団)
取 材:健康・生きがいづくり推進員 渡邊育子(東部地域担当)