2025/03/10

第35回静岡県すこやか長寿祭スポーツ・文化交流大会 ボッチャ大会

公益財団法人しずおか健康長寿財団主催、静岡ボッチャ協会主管 「ボッチャ大会」開会式

 令和7年3月8日(土)静岡市北部体育館にて、静岡ボッチャ協会のスタッフの皆さんのご協力、ご指導のもと、13チームで熱戦が繰り広げられました。①パラリンピックスポーツとしての「ボッチャ」を「誰でも参加できるスポーツ」として実施し、ボッチャの普及や競技力の向上を目指す。②簡単にできて、面白さもある競技の特性を生かし、スポーツを通して県民の関わりを支えていくことを目的とする。という開催趣旨を掲げての大会です。

白色のジャックボールにいかに近づけるかが勝負の要

 ボッチャは2チームがそれぞれのカラーボールを投げ合って、どれだけ自分のチームのボールを的(白ボール)に近づけることができるかを競うシンプルな競技です。氷上のチェスと言われるカーリングに似ていて、敵が的にボールを近づけにくくするために、的の近くにガードのボールを置くことが大事だったりするようです。皆さん真剣にボールの行方、位置を見定めています。因みに画面左側(えんじ色のユニフォーム)のチームは大会第2位の「One Team Shizuoka」です。

スローイングに集中する選手

 参加選手の皆さんは、ボッチャを始めてまだ日が浅いとのことですが、どうしてどうして、気合の入ったスローイング、見事です。的に自分のボールを近づける投げ方は、基本3種類あるそうです。①「アプローチ」ジャックボールに近づけるために優しく転がす。②「ヒット」敵チームのボールを遠ざけるために強いボールで敵のボールを跳ね飛ばす。➂「プッシュ」味方のボールに向かって投げて、ボールを押して自分のボールをジャックボールに近づける。

仲間で2チーム参加した選手の皆さん

 日ごろ「フーバ」(ビニール製のカラーボールを4人対4人で打ち合うスポーツ)で汗を流している皆さんが、今回ボッチャに挑戦されたとのこと。あまり練習時間がとれなかったとおっしゃっていましたが、結果は「みんなのフーバ」チームが3位。日ごろのチームワークの良さの賜物でしょうか。

どちらのチームのボールがよりジャックボールに近いか計測する審判

 ボッチャはいかに的(ジャックボール)に近づけるかを競うので、目測だけでは判定できない時は審判がキャリパーというコンパスのような道具で計測します。勝敗がかかっているので、選手の皆さんは真剣です。ミリ単位の勝負なんですね。

町内の活動に「ボッチャ」を取り入れていらっしゃる皆さん

 「西伝寺町シニアクラブ」の選手の皆さんは、半年前に町内のシニア会でボッチャを取り入れ、週に1回集まって練習を重ねてきたそうです。今回は男性チームが参加ですが、多くの女性も参加されているそうです。シニアになると激しいスポーツを始めることはハードルが高い、その点ボッチャは障がい者の方向けに考案されたスポーツだけに体力等に自信のない方も取り組みやすい、更に仲間で戦略を話し合いながら、励まし合いながら和気あいあいと楽しめる等魅力がいっぱいです。「西伝寺町シニアクラブ」のお一人はぜひ多くの方に挑戦してもらいたい、大会があればまた参加したいとおっしゃっていました。そして今回同チームは見事優勝に輝きました。

取  材:健康・生きがいづくり推進員  清水 知子(中部地域担当)

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