2023/12/08
頭と体 活性化! シニア向けボッチャ体験教室 \^o^/
パラリンピックの種目、ボッチャの体験教室が、シニアのみなさんを対象に日本パラスポーツ協会公認障がい者スポーツ中級指導員の猪浦玲子さんを講師に迎え、令和5年12月5日(火)戸田地区センターで開催されました。
体力にい自信のない方・車いすの方でも楽しめるスポーツ「ボッチャ」。
沼津市役所長寿福祉課の「シニアの皆さんを対象とした講座、教室」の一つとして、令和5年2月に体験教室が行われ、今年2回目の開催。初めて体験した方も、2回目の方もボッチャ競技を楽しみました。
市の担当者から「ボッチャのルールや楽しみ方を覚えていただき、毎日の暮らしを健康でいきいきとしたものとするきっかけとしていただけたら」とお話があり、いよいよ教室のスタートです。
お友達同士で集まっていた方も「初めてだけど」と言いながら飛び入り参加。講師の猪浦さんの「座ったまま体操しましょう」の掛け声に合わせ体を動かします。
「右の手で左足のつま先~。左の手で右足のつま先~。触るかなぁ~」参加者から「右の手は触るけど、左の手は触らない」の声に「何でかなぁ。考えてみよう」と頭の体操も一緒に行い、笑いを誘い「試合中はどこへも行けないよ。『ちょっと、トイレ』って、行けないからねぇ。」と、シニアならではの「あるある情報」で、会場を楽しませてくれました。
「上から投げても下から投げても、蹴ってもいいのよ」「赤と青の球は牛皮で出来ていて、柔らかいのと硬いのがあり、選手は使い分けているのよ」と新しい情報も盛りだくさんです。
ボッチャ競技は、ジャックボール(目標球)と呼ばれる白球に、赤・青のそれぞれ6球づつの球を投げ合い、どれだけ近づけるかを競います。ルールは簡単で体力もそれほど使わず初心者もすぐにできる競技ですが、戦術や戦略が重要で、意図をもって投球することが必要な頭脳戦の競技でもありますね。(取材者)
「投げ方は何でもあり。投げても、転がしても、蹴っても。でも、球は1つ。2つ持ってはいけません」と教えていただき、赤玉チーム、青玉チームに分かれ、投球の練習です。赤、青それぞれの輪も中に球が幾つ入るか競います。「それ!」「よいしょ」「あぁ~」色々な声が聞こえてきます。
結果は・・・?「青が2球!、赤は・・・なし。青の勝利」、講師の猪浦さんの声に「青よし」と答えていました。
次は、試合形式での練習です。先攻が白球(ジャックボール)を投球します。「頼むから、白いボールは前へ落としてって言うけど、みーんな遠くへ投げる。私が(取りに行く)大変になるから近くへお願~い」と笑いを誘い「白いボールに近づけるだけ、簡単でしょ」と講師の猪浦さん。白球(ジャックボール)にピタッと寄られるかな?
一球投げるごとに「すごいぞ!すごい」「上手い!」など、歓声が上がりました。が、「投げようと思うところに行かない!」「赤球飛ばそうと思ったら~。あ~ちくしょ~」との声に「へその位置が大切。へそが曲がるとボールも曲がるよ。止まるまでボールを見て」と講師の猪浦さんからアドバイス。シニアのみなさん、素直に修正。「思うところに行かない」の声が、『うまいぞ!』『へそのおかげです』に代わりました。
「今日は最初、青ボール(有利)の日と思っていたけど、赤ボールが巻き返して来たね。青ボールの日ではなかったね」と講師の猪浦さん。思わずみなさん、笑みがこぼれました。
「得点の計測は、すべての球を投げ終えた時点で、ジャックボール(目標球・白球)に最も近い球を投げた側だけに得点が入ります。ジャックボールにより近いボールの数が多い方が勝ちになります」と説明。初めての方も、2回目の方も真剣に耳を傾けていました。さて、結果は?
参加したみなさんから「良かった、またやりたい」「面白かった」「楽しかった。ありがとう」とか「室内だし、座ってできるから嬉しい、楽しい」など、思い思いの声が聞かれました。
ボッチャの競技は、年齢、性別、障がい者も健常者も、子どもから高齢者まですべての人が同じコートの中で一緒に楽しむことが出来る魅力的なスポーツです。「誰でも楽しめるスポーツ」ボッチャ、みなさんも体験してみてはいかがでしょうか。
取 材:健康・生きがいづくり推進員 佐々木成子(東部地域担当)