2025/02/14
2月23日は富士山の日(空港から見た富士山を紹介します)
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慈円(1155~1225年享年70歳、鎌倉時代初期の天台宗の僧)
天の原 富士のけぶりの 春の色 霞になびく あけぼのの空
意味:「大空に立ち昇る富士の煙が春の色である。浅緑の霞となってなびいている曙の空だな」だそうです。
富士山三大噴火:802年に延暦の大噴火、864年に貞観の大噴火、1708年に宝永の大噴火
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紀貫之(866~945年享年79歳、平安時代初期から中期にかけての貴族)
しるしなき けぶりを雲に むかへつつ 夜を経て富士の 山と燃えなむ
意味:「わたしは、ききめのない恋の想いの煙を立ち昇らせ、雲にまぎれさせながら、幾夜も富士山のように燃え続けるのであろう」とのことです。
864年に大噴火した貞観の噴煙を見て詠ったのでしょうか?
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西行法師(1118~1190年享年72歳、平安時代から鎌倉時代初期の僧侶)
風たなびて 富士の煙の 空に消えて 行方もしらぬ わが思いかな
意味:「風に吹かれてなびく富士の噴煙が空に消えてその行方も分からない。その煙と同じように私の思いもどこに行こうとするのか行方もわからない。」とのことです。
掛川市の小夜の中山に西行法師の「年たけて また超ゆべしと おもいきや 命なりけり さやの中山」の碑があります。東海道三大峠:箱根峠、宇津ノ谷峠、小夜の中山峠
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源頼朝(1147~1199年享年52歳、平安時代末期から鎌倉時代初期の武将)
道すがら 富士のけぶりも わかざりき 晴るる間もなき 空のけしきに
意味:「旅の途中、せっかく楽しみにしていた富士山の煙もはっきりと見ることができなかった。晴れ間もない天候だったので非常に残念だ。」とのことです。
源頼朝は鎌倉幕府の創設者、鎌倉から富士山がよく見えます。おそらく静岡空港以上に見えるのではないのでしょうか?
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在原業平(825~880年享年55歳、平安時代初期から前期にかけての貴族)
時知らぬ 山は富士の嶺 いつとてか 鹿の子まだらの 雪の降るらむ
意味:「季節を知らない山は富士の山だ。5月も末だというのに富士の嶺には鹿の子まだらの模様のように、まだ雪が残っている。」だそうです。
つたの細道で有名な宇津ノ谷峠の西側のふもとに、伊勢物語の看板があります。そこに「駿河なる 宇津のやまべの うつつにも 夢にぞ人に 会わぬなりけり」があります。
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山部赤人(不明~736年、奈良時代の歌人)
田子の浦に うついでて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪はふりつつ
意味:「田子の浦の眺めの良い所に進み出て、遥か彼方を見渡すと、真っ白い富士山の頂上に今もなお雪は降り続いていることだろう」とのことです。
この歌は百人一首の中にあります。フーバの仲間で旅行に行くとき「百人一首」を持って行き「かるた会」をやります。始めてやる方も多くとまどいもありますが、平安貴族に思いを馳せます。
関連リンク: 富士山公式ホームページ
取 材:健康・生きがいづくり推進員 浅井孝悦(西部地域担当)