平成24年度静岡県新規採用職員研修において、137名の方が高齢者疑似体験プログラム「うらしま太郎」を体験されました。体験時間は20分ほどですが、体験の中には車椅子介助の基本操作も入り、二人ペアで声を掛け合いながら真剣に取り組まれていました。体験後のアンケートでは、高齢者へのイメージが変化したという方がほとんどで、生活動作の不便さやどのような手助けが良いのかなど様々な感想が記載されていました。
体験前の本日学びたいこととして、「高齢者の身になって周囲の環境を見つめ直す」「祖母の姿をいつも見てきたので、高齢者の苦労を実際に体験できることを期待」「相手にとって心地よい手助けとはどのようなものか」などがあげられていました。
体験前の高齢者のイメージとしては、<大変そう>が最も多く、次いで<頑固><物知り><やさしい><大切に思う><自由な時間がある>などが選択されていました。
体験後の感想の一部をご紹介します。
・体の半分を使えないことが、これほど大変だとは思ってもいなかった。特に、小さなものをつかんだりする細かい作業は大変難しいことを知った。
・何が求められているのか、高齢者の生活の考え方を少し理解できたと思う。
・全てを手伝ってもらうより、一緒に行動してもらうことにありがたさを感じた。
・車椅子は想像以上に重かった。いつもより段差が気になった。
・お年寄りの苦労がほんの少しですが分かった気がします。お年寄りが安心して日常生活を送り、趣味を楽しめるような暮らしやすい社会になってほしいと感じました。
・自分が感じていた以上にお年寄りは不自由な状態なんだと感じた。手助け等は必要かと思うが、必要な範囲で適切な介助は相手とのコミュニケーションが必要だと思う。
・車椅子に座って押される際に感じるスピードは、押している時と大きく違う事、視点が低いゆえに感じる事が分かった。また、特に相手を信頼していないと恐怖を感じるとも分かった。
・老いに対する考え方や、抱える問題等は人それぞれなので、常に相手を尊重した立ち居振る舞いをするように心がけたい。
・ゆっくりならばできるけれど遅くなってしまうことや、やってもらうことに申し訳なく思った。